お知らせ
類塾
2023.04.17

ひきたよしあき氏×類塾「特別講座」を開催。当日の様子をご紹介「座学編」

目次

    春休みが始まったばかりの3月25日(土)、コラムニストのひきたよしあき氏をお招きし、「親も子も話すこと、書くこと、自分のことが好きになる!〜言葉のマグネットで自分の言葉の世界をひろげよう〜」と題して特別講座を開催しました。

    ひきた先生は「言葉の力で、みんなが笑って暮らせる世界をめざす」をモットーに、コミュニケーションコンサルタント、大学教授、作家としても活躍中。講演依頼、執筆依頼が絶えない、いま大人気のコラムニストで、最近では海外でも著作が出版されるなど、多忙な毎日を送られています。

    そんなひきた先生は「教育」にも深い関心をお持ちで、類塾の教育理念に共感してくださったことから今回の講座が実現。今回はその講演の様子をレポートします。

    先生の「こんにちは!」の声で講演はスタート。元気な声で「こんにちは!」と挨拶を返す類塾生たち。すると先生は、挨拶は礼儀やマナーもさることながら、大きな声ですることがだいじなんだとおっしゃいます。
    一瞬「?」となる参加者たち。すると先生は「挨拶の声の大きい者がその場を制するんだよ。WBCの試合でもみんな大きな声で応援していただろう?あれはあの球場を制するためでもあるんだ。だから挨拶は大きな声でしよう。そうすればその場を自分の有利な形にもっていける」とおっしゃいます。思いもよらなかった話に、会場中がぐいぐいと惹きつけられていきます。

    続いて、この日の「約束ごと」を決めます。それは、発表者には惜しみない拍手とエールを贈ること。批評、批判の目で見ず、発表の中の良いポイントを学ぶこと。 この日の講演は2部仕立て。第1部は座学、第2部はワークショップです。

    第1部の最初のお話は「心を強くする方法」。お父様のお仕事の都合で転校ばかりしていたご自身の小学生時代の逸話を紹介しながら、自分自身にレッテルを貼らないこと、親は子どもにレッテルを貼らないことと説きます。

    なぜレッテルを貼るとダメなのか、レッテルを貼るとき脳はどういう働きをするのかという話を具体例も出しながら説得力を持って話します。でも、どうしても貼ってしまいそうになるときにはどうすればいいのか? その対処法を伝授することも忘れません。会場のみなさんはメモ、メモ、メモ。

    「今日限りここには、算数が苦手な子はいない、口ベタな子もいない。だらしがない子も、作文がヘタな子もいない」。先生の力強い言葉に、ぱっと顔が明るくなる子どもたち。

    この日参加した塾生たちは、9歳〜15歳。この年頃の子どもたちに訪れる心の変化――小さい頃は平気だったのに人前で話すのが怖い、親がうっとうしい、他人の目や評価が気になる――はあって当たり前なのだという話へと続きます。

    いまは子どもから大人へ成長している過渡期、自我が芽生える時期なのだから、もし、他人の評価や目が怖くなったり、親に対していらだちを覚えたら「自分は成長しているんだ。こういう時期なんだな」と思えばいいとの話に、今度は大人たちがうなずいています。

    「さて、それでも人の目や評価が気になってしまうときはどうしたらいいか?」。 そんなときには、と次の5つのメンタル強化法を伝授。

    1. こっちから見る。
    2. 2-6-2の法則。
    3. 人生は地図である。
    4. 「あ行」の力、「す」の力。
    5. 「どうせ、うまくいくんだ」。


    子どもたちはもちろん、一生モノのメンタル強化法に大人たちもメモをとる手が止まりません。みなさんが真剣に聞いてくれるのが嬉しくて、最初のお話「心を強くする方法」だけで第1部60分間のうち45分間も話してしまった先生。みんなに話したいことがいっぱいあるんだ。そんな熱い気持ちが伝わってきます。

    「時間を巻いて、次は勉強のコツについて話します」。

    先生が小学校4年生から6年生まで通っていた藤原塾という塾で習得した勉強法です。藤原塾は灘中学校を受験する子どもが多く通う塾で、習字もピアノも続かなかった先生が、面白くてやめられず通いつづけた塾だそうです。そこはまったく勉強を教えない塾で、ただ一つ、勉強のやり方を教えてくれたのだとか。そこで習得したコツの中から、この日は3つを紹介してくださいました。会場中から興味津々な空気が伝わってきます。

    1. 難しいところに○をつける。
    2. 授業のあとに今日習ったことを3つ思い出す。
    3. 間違いノートを作る。

    カッカッカッカッ…。メモを取る音が響きます。

    第1部の最後は「話し方のコツ」について。時間が巻いているので展開が早いです。

    1. どうしたら緊張しないか。緊張したときの対処法。
    2. 話すときの発声のコツ。
    3. 手のひらを見せる。顔の近くで手を振る。
    4. 人を指差すときは円を描くように。
    5. ケネディチョップ。


    第1部の講義はここまでです。駆け足でしたが、雰囲気や様子が少しは伝わったでしょうか?(お伝えできていると嬉しいです)。
    第2部ワークショップの模様は次のページへどうぞ→第2部「ワークショップ編」

    \おすすめ記事/